日々を丁寧に暮らして

ゆーすげのセカンドライフ

虹の旅・・・49年ぶりの利尻・礼文島~利尻島

礼文島、香深港から
利尻島、鴛泊港へ渡るフェリー

稚内から島に渡るときは揺れなくても
島から島に渡るときは必ず揺れるらしい。

どうしても頂上を見せてくれない利尻岳
もう、また寝るしかない。

島を愛す

山高くして 夢があり
山高くして 歌がある
ここ最果ての 利尻よ礼文~♪

鴛泊に着くと流れてきた歌で目を覚ました。
懐かしくて、今でも歌える歌だ。
49年前に、一か月間ほっつき歩いた北の大地。
青春時代に引き戻される。

朝一番のフェリーで着いて
鴛泊YHに荷物を預けて
島のよろず屋さんみたいなところでパンを買って
水筒に水を入れて利尻岳を目指した。

10人ぐらいいた。
そして頂上を踏んだのが4人だった。

上高地から穂高を目指すより
海抜からだと標高差は大きい。

若かったとしか・・・。

標準行程時間10時間
8時に港について
下山していたら、海に陽が沈む。
すごく焦って下山したことが蘇る。

 

さて、この旅の利尻島
前回行きそびれた姫沼と
オタトマリ沼
沓形からの利尻岳の雄姿

 

f:id:teinei-life:20201014124200j:image

君をたずねて 姫沼悲し 我ら島を愛して 旅を行く~♪

f:id:teinei-life:20201016174533j:image

f:id:teinei-life:20201014123709j:image

f:id:teinei-life:20201014123641j:image

f:id:teinei-life:20201019000921j:image
f:id:teinei-life:20201019000925j:image

オタトマリ沼にもすっかり秋が来ています。

f:id:teinei-life:20201014123705j:image
f:id:teinei-life:20201014123601j:image
f:id:teinei-life:20201014124224j:image

沓形の利尻温泉がお宿、そこからの夕景
f:id:teinei-life:20201014123631j:image
f:id:teinei-life:20201014123744j:image

とうとう頂上の雲がどいてくれなかったけれど・・・
赤く染まる利尻岳

何故、この山が心にずっと残っているのだろう。
串田孫一さんの日本100名山の第一座目であること。
それまでも山には登っていたけれど・・・
本格的に始めるきっかけになった山。

この山行がなければ
違う人生を歩んでいたかもしれない。

心を掴まれたそんな山だった。

f:id:teinei-life:20201014123622j:image

夕食は海の幸が並んだ。
今回はGOTOキャンペーンを利用している。
一人旅の団体ツアー
一人旅だけどひとりぼっちではない。
いい塩梅な一人具合に満足していた。

旅の喜びは人との出会い
一人旅同士が湯につかりふれあう。

食事は、コロナ対策故に、ソーシャルディスタンスを保ちつつ

一方方向を向いてのお食事だったけれど、それもよし~。

f:id:teinei-life:20201014123717j:image

夜のホテルの星空ツアーも嬉しい。
なんとこの宵は、月と火星の大接近が目の当たりに・・・

月影に現れる利尻岳のシルエットと傘雲と数々の星団
潮騒のうた。

f:id:teinei-life:20201014123750j:image

礼文島イカ釣り船の漁火

f:id:teinei-life:20201014123726j:image

朝焼けの海、有明の月
f:id:teinei-life:20201014123615j:image

朝のごちそう

f:id:teinei-life:20201014124212j:plain

沓形岬公園を散策した。


ハマナスの残り花
f:id:teinei-life:20201014123636j:image

とうとう、てっぺんは見せてくれないのか・・・

f:id:teinei-life:20201014124208j:image

岬からは、ぐる~り120度以上はありそうなまるい水平線

f:id:teinei-life:20201014124204j:image

礼文島が一望できる

f:id:teinei-life:20201014123713j:image

時雨音羽といえば
定年まで勤めた会社の社歌の作詞者にこんなところで出会う。

f:id:teinei-life:20201014124237j:image
f:id:teinei-life:20201014123607j:image

帰りのフェリーからノシャップ岬、サハリンをは目をこらすけれど見えず・・・。

f:id:teinei-life:20201014123731j:image

バスは稚内を出て、利尻を前方、右に見るころ
振り返ると岬の左方向にうっすらと島影を見る。サハリンだ。

真岡郵便電信局の女性電話交換手9人の最期(真岡郵便電信局事件)を書いた手記を

バスのガイドさんが読み上げてくれていた。

子どもの頃に本で読んだお話で
49年前に当地を訪れたときにも聞いていたことなのに・・・

すっかり忘れていた。
この旅でも、ガイドさんが話さなければ思い出しもしなかった。

皆さん、これが最後です。さようなら、さようなら

涙が止まらないでいたら
後ろからトントンと呼ばれて振り返ると
サハリンから虹が立っていた。

見るなり、すぐに消えた。
見せたい人に見せたらすぐに消えると聞いたことがある。

9人の乙女が、今、こうやって語ってくれてありがとう。
思い出してくれてありがとう。
そう知らせてくれているように思えた。


f:id:teinei-life:20201014123619j:image

この旅は虹を見る旅だったといえる。

旅に出る前に古くからの友人から借金を申し込まれた。
一度目は到底準備できない大きな金額だったので断ったが
二度目は貸した。
それが返却されないままに三度目・・・。
三度目は断った。
そして友人を一人失った。

そんなことがあって、この旅に出ることには抵抗があった。
キャンセルも効かないからと出てきた旅だった。
故に、テンションは嫌でも下がっていた。

この旅は、70歳、この歳でも仕事を頑張る私へのご褒美だった。
なのに・・・
何で、こんな気持ちで出なければならないのかと恨めしかった。

虹はそんな私を慰めて、旅の喜びを与えてくれた。
行くところ、行くところで虹が迎えてくれた。

ご褒美だよと・・・。

おかげで、しっかりと楽しめた。

虹と北の大地に感謝を!
出会ってくださった皆様に感謝を!


お楽しみ〆のエビ塩ラーメン!!千歳空港にて

f:id:teinei-life:20201014123556j:image