日々を丁寧に暮らして

ゆーすげのセカンドライフ

2021年7月の読書

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1709ページ

https://bookmeter.com/users/688668/summary/monthly
■夢を売る男 (幻冬舎文庫)
「あなたのブログを本にしませんか?」というメールが来たことがあった。2001年からWEB日記の時代から書いている。個人的なもので出版なんてとスルーした。危ない!鴨にされるところだったのかも。(笑)自費出版は自己顕示欲なのか?自分のこと分かってるのと問われているよう。(笑)書くことで自己発見。風化する記憶を残す。記録を残してツナグ。書くことも読むこともすべて自由。読んでて気分はがさがさするけれど、これって作者の思うつぼ。心を乱されることもない。最後は救いが用意されている。小説ってやっぱり面白い!
読了日:07月31日 著者:百田 尚樹
https://bookmeter.com/books/9680083

■アンマーとぼくら (講談社文庫)
『一体、ぼくに何が起こっている?』と、主人公のリョウがおかあさんと過ごした三日間。行ったら訪ねてみたい沖縄の数々・・・。母なる沖縄。ニライカナイ。慈悲深い沖縄にもらった時間。後悔のない人生を生きるためにおかあさんがくれた時間。私は最期の3日間は子供たちとあの子たちの子ども時代と過ごしたい、あの時に行きたかったところ、あの時に伝えたかったことがあったと今の今気がついたような気がします。
読了日:07月29日 著者:有川 ひろ
https://bookmeter.com/books/16152552

■ひと
鹿児島出張の帰りの新幹線で読みました。高校生で事故で父を亡くし、母を亡くて大学を中退する二十歳の主人公。
「人生の理不尽にそっと寄り添い、じんわりと心にしみ渡る」その帯のキャッチにひかれて買った文庫本。旅のお伴には正解だった。
やっぱり本には救いがありますね~。
中江有里さんの解説がいい。
孤独でありたい。それは自ら選んだ孤独でありたい。孤独は人生において本当に大切なものを浮かび上がらせる。
読了日:07月28日 著者:小野寺史宜
https://bookmeter.com/books/13581089

■長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)
浅田次郎の戦争小説を読むのは2作目。同じ戦後第一世代が書いた非戦小説として読んでいる。ミステリーであれ戦争の理不尽と悲惨とそこにある救い。火野葦平氏の「麦と兵隊」と「土と兵隊」とを同時に読んでしまうと、そこには大きな隔たりを感じてしまう。あの時代、書けないという現実の中で抑えたペンからこぼれる真実には浅田作品は・・・。
読了日:07月20日 著者:浅田 次郎
https://bookmeter.com/books/17593730

■麦と兵隊・土と兵隊 (角川文庫)
書店で浅田次郎氏の「長く高い壁」と一緒にと並んでいたのが「幻のベストセラーの復刊本」としてのこの作品だった。学生時代に課題になっていて無理無理読んでいるのだが、「長く高い壁」を読む前に読み返すことにした。この作品のすごいのは戦場でリアルタイムで書かれていること。あんな時代にここまでリアルに書けたんだということ。「まだ悪魔になっていないことを知って安堵した」という最後の記述に精いっぱいの真実がある。今、改めて凄い作品だと思う。時代を語る記録として守って行く。復刊有難し。これは浅田氏のお手柄やね。
読了日:07月10日 著者:火野 葦平
https://bookmeter.com/books/17332611

人質の朗読会 (中公文庫)
読了日:07月02日 著者:小川洋子
https://bookmeter.com/books/8055807


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