日々を丁寧に暮らして

ゆーすげのセカンドライフ

10月の読書メーター

無名 (幻冬舎文庫)無名 (幻冬舎文庫)感想
沢木耕太郎が無名の親の人生を淡々と辿るノンフィクションエッセイ。小説を読んでいるように感じて読み進める。親を送ってから、句集をつくる過程で、残された俳句から無名の自分史、その生きた軌跡を辿ることになる。ノンフィクション作家の目を通じて、息子にとっては無名ではない。関係の原的負荷は、ここあったのかと・・・。
読了日:10月31日 著者:沢木 耕太郎
これまでしないといけないことばかりしてきたんやから、これからはしたいことだけしたらええやん: 評価を追い求める人生をやめて心地良く生きるための教科書これまでしないといけないことばかりしてきたんやから、これからはしたいことだけしたらええやん: 評価を追い求める人生をやめて心地良く生きるための教科書感想
作者は私よりは年下だが、私たちの世代の男性たちの群像がそこある。一塊になって同じ方向を向いて走っていた。そしてその舞台から降りたときに、成功と幸せは関係ないと知る。作者の生き様が、必要な人への警鐘となり応援となると思う。あくなき学びへの情熱が心を揺さぶる。私もがんばろって思わせる。ほろっとさしてぷっと笑わせる。大阪のおっちゃんやな~!実物もおもろうてかっこええ人です!
読了日:10月29日 著者:吉本 哲也
1日1問答えるだけで理想の自分になれる 365日の質問1日1問答えるだけで理想の自分になれる 365日の質問感想
しつもんZEN瞑想をして、毎日質問をしている。上手くできる日もできない日もある。いい質問だと一日が変わる。365日続けたら、人生のステージが変わる。10年以上やっていたら人生が変わっていた。良質な質問が配されている。ただの著者のインスピレーションではなくて、例えば星の運行なども蓄積されている。誰かに贈りたくなる。そういう気にさせる本である。
読了日:10月27日 著者:マツダ ミヒロ
淳子のてっぺん (幻冬舎文庫)淳子のてっぺん (幻冬舎文庫)感想
625ページを一気に読んだ。すっかり山からは遠ざかる日々だから山岳小説はワクワクする。ドキュメンタリーもいい。けれど、ノンフィクションだからこその架空の二人の登場人物の存在が物語をより面白くしている。そこに小説家の技がある。上手いなぁ。楽しかった。ありがとうございます。
読了日:10月25日 著者:唯川 恵
人間関係が一気にうまくいく ねぎらいの魔法: のべ1万店舗を指導してきた講師が教える とっておきの秘密 (知的生きかた文庫)人間関係が一気にうまくいく ねぎらいの魔法: のべ1万店舗を指導してきた講師が教える とっておきの秘密 (知的生きかた文庫)感想
講座で課題にするために再読した。前回、2年前に読んでいる。この本は机の上で書かれた本ではなくて、人と人の現場で書かれた本。読んだ人たちは他人ごとではなくて自分を投映して涙を流したり、優しい気持ちになったり、大切なことに気付く。ねぎらいの魔法にかかる。本を読んでねぎらわれる。するとねぎらいたくなる。良書である。
読了日:10月22日 著者:兼重 日奈子
遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 (PHP文庫)遅読家のための読書術 情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 (PHP文庫)感想
ずっとやっているしつもん読書と共通点が満載!そこが収穫。1ライン・エッセンス」最高の1行を選ぶなど。本棚はいつも自分を映す鏡。3ヶ月ごとにメンテナンスを心掛けたい。リアル書店に行く。「物語」を読まないと心が貧しくなる!!!まさに~!
読了日:10月19日 著者:印南 敦史
ぼく モグラ キツネ 馬ぼく モグラ キツネ 馬感想
コップに水がはんぶしかはいっていないとおもう、それともはんぶんも入っているとおもう?ミグラにきかれて、ぼくはこたえた。”コップがあるってことが、うれしい”
読了日:10月19日 著者:チャーリー・マッケジー
将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる! (扶桑社文庫)将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる! (扶桑社文庫)感想
孫っ子へのプレゼント本に悩むとき、参考にしたい144冊!
読了日:10月17日 著者:松永 暢史
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂16ふしぎ駄菓子屋 銭天堂16感想
孫っ子ご所望の本。買ってやるのは本と決めている。でも、コロナで会えないけれど、今度会えたら駄菓子屋に連れて行ってやろう!
読了日:10月15日 著者:廣嶋玲子
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10感想
10歳の孫っこからのおすすめ本!うん、それは面白い遣ろうね~。子どもらしい夢が詰まっている。大人が読んでもいいのでは?
読了日:10月12日 著者:廣嶋 玲子
ルビンの壺が割れた(新潮文庫)ルビンの壺が割れた(新潮文庫)感想
おもしろいんだけど、このどんでん返しは後味が悪いのですよね。私は、読後感のいいのがやはりいい。ま、これしも作者の思う壺なんでしょうが・・・。ツボです。
読了日:10月10日 著者:宿野かほる
旅だから出逢えた言葉 2 (小学館文庫 い 31-14)旅だから出逢えた言葉 2 (小学館文庫 い 31-14)感想
旅は読書と似ている。あなたのこれまで一番きれいな夕陽は?と問いたくなる。若い人に何かを伝える行為と、それを受取ろうという若い人の探求心の間にあるものは、私たらいが生涯で経験するものの中で、かなり上等なものである。
読了日:10月09日 著者:伊集院 静
あんのまごころ お勝手のあん (時代小説文庫)あんのまごころ お勝手のあん (時代小説文庫)感想
「働きます。心をこめて」次号が待ち遠しい!
読了日:10月08日 著者:柴田 よしき
伝わるちから伝わるちから感想
すてきな言葉が押し寄せてくる。そりゃ、エッセイストとして人気になるわなぁ・・・。
読了日:10月06日 著者:松浦弥太郎
どこから行っても遠い町 (新潮文庫)どこから行っても遠い町 (新潮文庫)
読了日:10月03日 著者:川上 弘美

読書メーター

9月の読書メーター

もっと読んでいると思っていたら・・・
9月はずっと家にいたのに、読んでいなかった。
読書をするにもある程度のエネルギーは必要やということかな
そんなことを思う。
2021年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1280ページ
ナイス数:9ナイス
■山の帰り道 (角川文庫)
面白いほど、昔、登った山でのことを思い出す。
読了日:09月28日 著者:沢野 ひとし
■出会いなおし (文春文庫)
年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに立体的になる。歳を重ねるて面白い。
読了日:09月23日 著者:森 絵都
■神話で在り方を整える
読了日:09月18日 著者:武田光司
■あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)
又かと思う災厄。仲間の絆、はからいの粋、チャンスと期待。次が楽しみでならない。
読了日:09月13日 著者:高田 郁
■うつくしい人 (幻冬舎文庫)
私は誰かのうつくしい人だ。私が誰かをうつくしいと思っている限り。
読了日:09月08日 著者:西 加奈子
■JR品川駅高輪口 (河出文庫)
書簡体小説?ぽいのかと・・・。自殺サイトから始まって、最後まで読めるのかと思ったら、何とか読めた。私の読書が雑食系だとつくづく思う。読まされたともいえよう。
読了日:09月03日 著者:柳美里

8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1525
ナイス数:29

百貨の魔法 (ポプラ文庫 む 3-1)百貨の魔法 (ポプラ文庫 む 3-1)
読了日:08月18日 著者:村山 早紀
特攻の町・知覧―最前線基地を彩った日本人の生と死 (光人社NF文庫)特攻の町・知覧―最前線基地を彩った日本人の生と死 (光人社NF文庫)
読了日:08月15日 著者:佐藤 早苗
「特攻」と遺族の戦後 (角川ソフィア文庫)「特攻」と遺族の戦後 (角川ソフィア文庫)
読了日:08月13日 著者:宮本 雅史
文庫 ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子 (草思社文庫)文庫 ホタル帰る 特攻隊員と母トメと娘礼子 (草思社文庫)
読了日:08月11日 著者:赤羽礼子 石井宏
知覧からの手紙 (新潮文庫)知覧からの手紙 (新潮文庫)
読了日:08月03日 著者:水口 文乃

読書メーター

2021年7月の読書

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1709ページ

https://bookmeter.com/users/688668/summary/monthly
■夢を売る男 (幻冬舎文庫)
「あなたのブログを本にしませんか?」というメールが来たことがあった。2001年からWEB日記の時代から書いている。個人的なもので出版なんてとスルーした。危ない!鴨にされるところだったのかも。(笑)自費出版は自己顕示欲なのか?自分のこと分かってるのと問われているよう。(笑)書くことで自己発見。風化する記憶を残す。記録を残してツナグ。書くことも読むこともすべて自由。読んでて気分はがさがさするけれど、これって作者の思うつぼ。心を乱されることもない。最後は救いが用意されている。小説ってやっぱり面白い!
読了日:07月31日 著者:百田 尚樹
https://bookmeter.com/books/9680083

■アンマーとぼくら (講談社文庫)
『一体、ぼくに何が起こっている?』と、主人公のリョウがおかあさんと過ごした三日間。行ったら訪ねてみたい沖縄の数々・・・。母なる沖縄。ニライカナイ。慈悲深い沖縄にもらった時間。後悔のない人生を生きるためにおかあさんがくれた時間。私は最期の3日間は子供たちとあの子たちの子ども時代と過ごしたい、あの時に行きたかったところ、あの時に伝えたかったことがあったと今の今気がついたような気がします。
読了日:07月29日 著者:有川 ひろ
https://bookmeter.com/books/16152552

■ひと
鹿児島出張の帰りの新幹線で読みました。高校生で事故で父を亡くし、母を亡くて大学を中退する二十歳の主人公。
「人生の理不尽にそっと寄り添い、じんわりと心にしみ渡る」その帯のキャッチにひかれて買った文庫本。旅のお伴には正解だった。
やっぱり本には救いがありますね~。
中江有里さんの解説がいい。
孤独でありたい。それは自ら選んだ孤独でありたい。孤独は人生において本当に大切なものを浮かび上がらせる。
読了日:07月28日 著者:小野寺史宜
https://bookmeter.com/books/13581089

■長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)
浅田次郎の戦争小説を読むのは2作目。同じ戦後第一世代が書いた非戦小説として読んでいる。ミステリーであれ戦争の理不尽と悲惨とそこにある救い。火野葦平氏の「麦と兵隊」と「土と兵隊」とを同時に読んでしまうと、そこには大きな隔たりを感じてしまう。あの時代、書けないという現実の中で抑えたペンからこぼれる真実には浅田作品は・・・。
読了日:07月20日 著者:浅田 次郎
https://bookmeter.com/books/17593730

■麦と兵隊・土と兵隊 (角川文庫)
書店で浅田次郎氏の「長く高い壁」と一緒にと並んでいたのが「幻のベストセラーの復刊本」としてのこの作品だった。学生時代に課題になっていて無理無理読んでいるのだが、「長く高い壁」を読む前に読み返すことにした。この作品のすごいのは戦場でリアルタイムで書かれていること。あんな時代にここまでリアルに書けたんだということ。「まだ悪魔になっていないことを知って安堵した」という最後の記述に精いっぱいの真実がある。今、改めて凄い作品だと思う。時代を語る記録として守って行く。復刊有難し。これは浅田氏のお手柄やね。
読了日:07月10日 著者:火野 葦平
https://bookmeter.com/books/17332611

人質の朗読会 (中公文庫)
読了日:07月02日 著者:小川洋子
https://bookmeter.com/books/8055807


読書メーター
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晴れました!・・・信濃の旅1日目は馬籠~昼神温泉

2021年6月23~25日

目的は、長野県阿智村にある満蒙開拓平和記念館に行って
満蒙青少年義勇隊を志願した父の足跡を辿ることでした。

父の物語「永遠のハルマヘラ~還ってきてくれてありがとう」の執筆が
現地調査が昨年からできなくて滞ったままでした。
やっと、何かが動き始める。
記念館からも資料が見付かっているというお知らせもあり
ドキドキと心躍らせながらの信濃行でした。

コロナ禍で我慢の毎日。
取材が目的であっても、ただ、家を出るだけでも心は浮き立ちました。

梅雨の最中のこと、予報は3日間とも雨の率は高くて
行った先には大好きな山を望むことも
見事な阿智村の星空も望めないことも覚悟の上でした。

が、晴女の面目躍如!3日とも雨どころか晴れ!

日ごろの行いも悪くない。有難し~でした。

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さて、まずは新幹線と特急しなのを乗り継いで中津川に。

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レンタカーを借りて、神坂インターまで、車を置いて歩く。
20から30分で馬籠宿の下入り口、車や坂から入ります。
藤村記念館脇本陣資料を経て、上入り口までずっと登坂。

途中、おやきや五平餅をと言いたいところがお店は空いていません。
美味しい匂いに誘われることもない。

すれ違った人は、総勢い30人まで?

  

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馬籠宿に訪れたのは4回目ぐらいかと思うのですが
あり得ない・・・。
訪れるたびに昔の風情が作りものっぽくなっていく
そんな名高い観光名所。
石畳も歩きやすくなって
昔日の風情も薄れてしまっていたけれど・・・

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この日の馬籠は静かで穏やかで
人が立てる喧騒にかき消されていた
水の音がこれほど大きかったのかと・・・
静けさを際立たせていました。

いつ雨がザーッと来るかとひやひやしながらも
諦めていた恵那山の全容も拝めたことも嬉しい。

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互いに山好きの弟とわちゃわちゃ言いながら歩く。

少し歩けたことで大いに満足!

お宿は昼神温泉でした。
中央アルプス南アルプスの山から下りた山旅人を癒す。
そんな温泉です。

温泉に浸かっていると激しい雨・・・
横を流れる大きな谷川の瀬音と土砂降りの雨音に眠ったわけです。

 

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あるきんぐ~百舌鳥古墳巡り 番外編 応神天皇陵・推古天皇陵・二子塚古墳

あるきんぐ~百舌鳥古墳群巡りの番外編です。

昨年、コロナ自粛の中
季節も春から初夏、または晩秋の百舌鳥野をウォーキングマップに添ってご案内しました。

www.mozu-furuichi.jp

今回は羽曳野でもつ鍋を食べてスーパー銭湯に入ろうよという企画。

寒い頃の企画でしたが、コロナ自粛のせいで

こんな季節になってしまいました。

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食べることに精一杯で写真も撮らず・・・。

 

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すぐそばにある応神天皇陵にちょこっと寄って

その後は温泉で汗を流すつもりが・・・

なんと!一週間改装とのことでお休みでした。

 

どこ行く当てもなく

ならば、太子町にある推古天皇陵に行こうということになりました。

あの自費出版で手売りで6万冊を達成した

「古事記のものがたり」の著者の宮崎みどりさんのご案内です。

なんてラッキィ~!


山田高塚古墳(推古天皇・竹田皇子合葬陵墓)

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そして、二子塚古墳で興奮!
発掘現場で石室の中を覗き
その中に何やら大きな石があるな~と思ったら
なんと!石棺!

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博物館などではよく見ますが
実際に石室の中にある石棺を見るのは
たぶん、50年ぶりではないかな?

学生時代、飛鳥を歩いているとよく見た風景でした。
石舞台の上にも上がってました。

 

久しぶりにはしゃぎすぎて、足を滑らしてます。(笑)

車に戻ってすりむいてヒリヒリしていることに気が付きました。

 

久しぶりに戸外でたっぷり楽しめました。

御馳走もおしゃべりも~。

 

こふんでこーふんしたというお話でした。おそまつ~。

この時の様子は

YouTube「シニアチャンネル」でも流します。
みどりさんの説明も入りますよ~。

 

以下は、百舌古墳群巡りウォーキングコンプリートの記録です。

あるきんぐ〜古墳巡りvol.1 ①~③

あるきんぐ〜古墳巡りvol.2 ④~⑰

あるきんぐ〜古墳巡りvol.3 ⑱~㉔

あるきんぐ〜古墳巡りvol.4 ㉕~㉝

www.mozu-furuichi.jp

 

 

しつもんZEN瞑想366日目・・・「時の樹」

昨日で仲間とやってきたしつもんZEN瞑想が365日続いた。
何ということもなくひょっと1年間をまたいでいた。
 
しつもんZEN瞑想では、初めに質問を置いてから始める。
そのしつもんは、別に答えを求めているものではない。
ただ、問いかけ続けましょうというもの
日によっては、全く、違うことを問いかけていたり
全く、問いかけることなく、念頭から外れる場合の方が多い。
これは私の場合はということだが・・・。
 
昨日は
ならば「もう1年後の私はどうしてるのか?」を置いてみた。
ご機嫌で、いい気持ちで瞑想している私がそこにいた・・・。
まだ、続けているんだ・・・。
やっているかもしれない。
1年や2年続けるのはもうなんてことはないのだから。
 
今日は、2年目の1日目。
これまで1年以上やってきて
今日ほど、しつもんに集中した日はないのでは・・・。
「75歳の今日はどうしているのだろうか?」という問いを置いてみた。
4年後の自分が浮かんでこない。
 
瞑想を始める前に、毎日見続けている窓の外の樹がある。
3月の初めには
何もなくって枝ばかりピンピン見えていたのが
新芽でもわ~となって
葉がついてぼわ~となって
あっという間に葉が開いてもさもさになった。
4月になって日に日に色が濃くなっていく。
そこまでは、想念の中をさらさらと流れて行った。
その樹のことを「時の樹」と命名した。
 

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この樹のことは

昨年、コロナ自粛で毎日見ていたのに
実は見えていなかった。
人は意識をそこに置かない限り決して見えないようだ。
 
だから、心の中に描いた。
瞑想中に、4年間を超えるために
その樹を夏に向けて茂らせてみた。
緑濃き夏、降り注ぐ太陽の中、蝉の声も聴いた。
嵐にも耐えた。やがて紅葉して、落葉した。
そして枝ばかりになり、ピンピンに戻った。
それを、想念の中で4回繰り返して
4年間を超えた75歳の自分を観た。
 
部屋の様子が一変していた。
 
部屋の壁面にはBOX棚が並んでいて
その一つには
父の物語の本が立てられていて
その横には、戦争を語った多くの人の自分史が並んでいる。
父の物語だけではなくて
多くの他の人の物語も大切にしているところが見て取れた。
そうなんだ、大切にしているんだ!
群魂という言葉が下りてきた。
 
その横には
100人と書く一枚の自分史MAGAZINが並び
多くの人の自分史とファイルが並んでいた。
私の自分史もそこにあった。
 
そして、その横には
「50代女性のセカンドキャリアを描くしつもんノート」
が並んでいた。
 
そして、
子どもへツナグ思い仕草の絵本や紙芝居のための資料が並んでいる。
本はどこに行ったのだろう???
そうか、本は、ラボ室に持っていってる。
私はそこで、時々、本や借りに来た人のお世話をしていた。
 
他にもたくさん、なくなっているものがあった。
私は、同じ場所で丸いラグの上で座って瞑想していた。
叶えたかったこと叶ってるそんな4年後を生きていた。
 
しつもんの答えは必ず一つではない。
 
75歳の今日の私はどうしてるのか?
その答えの一つだって思っている。
 
1年間、同じ時間をご一緒してくれた
仲間に感謝しかない。
ありがとう。
 
1年後、4年後、9年後はどうしているのだろう。
 
そんなことを思って窓の外を見ていると
雨の降る前の風が吹いている。
時の樹も揺れている。