最上のわざ・・・老いの重荷は神の賜物
セカンドキャリアアドバイザーの藤原優子です。
樹木希林さん
もうしばらくは生き様を見せていただきたい方でした。
初めて
目を奪われたのが
映画「ツナグ」で主人公の祖母の役の希林さんでした。
一昨々年の暮れ
ビジョンボードに貼っていた希林さんの手の写真
年が明けて貼った意味が解りました。
某アパレルの年初のCM好きでした。
「年齢を脱いで、冒険を着る」
それはドンピシャで応援されているようでした。
そしてリハウスのTVコマーシャルでの祖母。
あれも好きやった。
孫娘だけに姿が見える
家を遺した亡き祖母との会話
考えさせるのですよね・・・
死して何を残すのだろう
遺していかないと決めたものは何だろう?
希林さんとこの映画が私の中で結びつくのは
演じるというより
まるで本人が口ずさんでいるようだった詩。
エンドロールでも流れてメッセージとなって流れる詩。
この詩に出会えたことだけで
この映画を観る価値がありました。
「最上のわざ」
この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、
おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで
神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、
親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを
少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、
それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ--。
手は何もできない。
れども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、
神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、
臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。
Hermann Heuvers
母につたえてあげたかった
「老いの重荷は神の賜物」と。
そして、自分に
希望という力をもって最後まで歩みなさい
という啓示が贈り物です。
言葉というのは時に力を持っていると感じます。
「老いの荷物は神の賜物」
その時が来たら
まことのふるさとへ行くために
これで最後の磨きをかける。
そうできるように祈ります。