天見温泉南天苑で時を遊ぶ
こんなところに・・・
6月の温泉ダッシュ
3段目
案内板を辿るとすぐに表れたのが南天苑
目に入ったのは
深い緑に溶け込むようにひっそりと佇む和のお宿
風に紛れてくる風鈴の音・・・
梅雨に入ったというのにこの晴天!
案内されたお部屋は数寄屋風
夏建具のお部屋の涼やかさ・・・
睡蓮の池を望む二間続き
落ち着いた贅沢さと
お床のしつらい
久しぶりに大正・昭和の美に触れています。
何て落ち着くんだろう・・・
今日は、少し前のイベントのご苦労様会
三人揃ったところでお食事が運ばれてきます。
和食の三つのき
器(き) 蛍駕籠に始まって、鮎かごやそれぞれ作家もので愛で楽しみ
季(き) 旬の素材のお野菜、鮎、スイカなど夏の始まりを堪能し
気(き) お料理人さんの心配りとお運びの心配りも届けていただきました。
古来より続く天見の温泉
鼻歌で浸かり
裸でおしゃべり・・・
ゆるゆると時間をご一緒していただける。
有り難いことです。
お庭には
草木が茂り、鳥が鳴き、トンボが舞い飛びかう
川が奏でる自然の調べ
吹き渡る風
1時間もかからずにここにいる幸せ
誰かとシエアしたくなる
早速に喜ぶ顔を思い浮かべて企てたくなる。
クラス会の次の幹事は引き受けるかな・・・
などと思い始めている。
テンションに拍車をかけるように
名物女将から聞いたのが
この建物が、明治を代表する建築家の辰野金吾設計だということ。
そのことが証明されるに至ったいきさつなど
堺大浜の潮の湯を移築したもので
南海電車が・・・など
その由来をお聞きして、いろいろなものがやっとつながりました。
東京駅や日本銀行の赤レンガが有名な西洋建築家の
希少な和風建築。あの奈良ホテルもそうです。
令和の今日
平成、昭和どころか
大正、明治と遡る・・・
これで愉しくないわけがありませんよね。
女将さんに一客一亭の離れもご案内いただきました。
ここで何かできたらいいな~
川端に蛍を追いかけて、ひとときの涼を愉しむのもいい。
雪の積むころに、囲炉裏を囲んで語り、せせらぎに眠るのもいい。
と、妄想して楽しんでしまいました。
思ってみれば
このような時間をふんだんに味わっている
こんな暮らしができる
それもこれも
頑張ってきたからこそですね・・・。
有り難いことですね・・・。