奈良に遊ぶ - 日々を丁寧に暮らして

父の月命日は29日、母は30日。
生まれてすぐになくなった弟は28日。

三人の眠っているお墓に年末に行けなかった。
お正月に行く予定だったけど行けなかった。
大事なものを忘れ物をしたみたいだった。

さすがに、この時期のお墓は寂しいものです。
ほとんどお参りする人もいなくて
それゆえに、かえってすがすがしい。

気になったはずです。
お墓はどろどろのまま。

「年末年始に誰もお参りしなかったみたいやね。」
「ごめんね。綺麗にしてあげるからね。」
息子と話しながら掃除している。
黙ると静けさにますます拍車がかかって
胸がしーんとなった。

綺麗にして
ローソクを立ててお線香に火をつける。
山の上で風がきついから
火がなかなかつかない。
なんとか点けて
正信偈をお唱えしました。

大抵、一人でやってきて
一人だと
勝手にいろいろボヤいて帰る。

辛いことばかりだった頃は
「つらいねん。いいことないねん。いやなことばっかり起こるねん」とか…
よく泣いてました。
泣いたらケロっとしてましたけれど…(笑)

今年のお正月は、初詣のお宮さんからお寺、そしてお墓
不承不承ながらも息子がよく付き合ってくれました。

その後は
それぞれで自由行動！

奈良まで、足を伸ばして
興福寺で昨年再建落慶したばかりの中金堂を拝観して
天平空間に心を寄せてきました。